卓球において、バックに粒高を貼ることは珍しくありません
中学生ともなればなおさらです
地区予選を抜けて県大会に行くのによく使われている手でもありますし、勝つだけなら賢い選択だと思います
ただ、その伸びが気になります
もともと運動が苦手な子でも、シェーク裏裏で伸びた、運動能力があがった、卓球がうまくなったという人はたくさん目にします
しかしバック粒高はそこまで伸びない選手が多いように思います
団体戦では格下に負けにくい優秀な選手、しかし個人戦だと地区でシングルスベスト16〜32止まりよくてベスト8
この辺までの選手が多い気がします
そこを目標にしている人には十分なんでしょうが、運良く地区予選を抜けても県大会では1,2回戦負け…
諸々の理由について、知人との会話の中で挙がってきたものを以下にまとめておきます
【理由①もとの能力が低い】
団体で粒高対策、安定した結果を出す、などの理由で粒高の選手がつくられることは珍しくありません
監督目線で言えば相手のエース級には負けても3,4番手には負けないような選手が欲しいからという事情もあります
そしてそういう方針で育成される子は運動能力があまり高くない子が多いです
だからこそあまり伸び切らないというのもあると思いますし、多くを求められていないから成長しないというのもあると思います
【理由②感覚が育ちにくい】
粒高ラバーはとくにそうですが、当てるだけである程度返せてしまいます
つまり考えなくても比較的勝てますし、問題になりにくいです
だからこそ繊細なボールタッチや工夫する力が育ちにくいのではないでしょうか
前述したような選手の多くはレシーブを浮かして簡単に抜かれるパターンがずっと続くケースが多いです
加えて、そういうラバーをバックに貼るということは単純に両面裏ソフトの人の半分の確率でしかボールに回転をかけないことになります
触れた回数がそのまま練習量になるのであればその差は歴然です
【理由③動かなくてもいい】
バック粒高最大の武器であるプッシュは非常にコンパクトな運動で速い球が打てます
はっきり言って楽ですしこ、それほどしっかり構えなくても入ります
きちんとした動きで体の使い方を考える機会が少ないのも原因でしょう
【結論】
①は私が以前から思っていたことです
結局エースになれない子は運動も苦手な傾向にあり、だからこそ伸びにくい
②は考えたことはありませんでした
たしかに当てれば返るラバーを使っていてそれで勝ててしまうと台に入れることが目的化し、厳しいレシーブをという意識も芽生えにくくなります
したがってサーブを抑えられないような子と当たると高い質のレシーブが求められますが日頃からやりなれていないためミスが多くなりペースを崩していきます