コロナも落ち着いてきたので頑張って復帰してみようかと思います。
ラバーの評価項目って難しいです
最近はスポンジ硬度が当たり前のように公開されていますが、シートの粒形状もそのうち同じようになるんでしょうか
30種類以上、厚さ含めると50種類以上のテンションラバーを使ってきましたが、試打の際は以下のことを気にするようになりました
★★★スポンジ編★★★
①硬度
ドイツ硬度です。テナジーは46、FXは41ぐらいだと思っています。
②食い込みやすさ
硬度が同じでも、構造や素材で食い込みやすさは違います
テナジーは硬度のわりに食い込みやすく感じます
逆に旧世代のドイツ系ラバーは悪く感じますが、叩きやすいです。
食い込みの悪いラバーは特厚でも中でもあまり打感が変わりません
③飛び出しやすさ
これも②と同じですね
特厚にするとかなり差を感じます
例えばラクザは食い込み微妙で飛び出し遅い。
G1は食い込みよく、飛び出しは遅い。
テナジーやヴェガXは食い込みよく飛び出しは速いと思います
ループなど薄いタッチをするときは遅いほうが助かりますが、相手の回転の影響を受けやすくもなります
速すぎると扱えないので戻りを意識します
遅すぎると感じるなら叩き(ミート)気味に打って回転量を落とします
★★★シート編★★★
④粒の形状
細かったり間隔広いほうが倒れやすいんですよね
倒れやすい=球を持ちやすい=スイングの誤差を補正してくれる=コントロールしやすい
こんなイメージでしょうか、テナジー05→80→64がこれにあたりますよね
⑤素材の柔らかさ
使われているゴムの素材によって同じ形状でも変わりますよね
結構影響は大きいと思いますが数値化されないのでわかりづらいです
ヴェガエリートのようなグニャグニャはあまり見なくなりました
⑥総合的なシートの打感
上の④⑤を合わせたうえでどれぐらい硬く感じるかです
個別に判断するよりこっちのほうが大事だと思ってます
⑦シートの表面の引っかかり
これも数値化されてないですね
使い込んだラバーほどではなくても、スリップするなと感じるラバーはあります
MX-DやQ4なんかはひっかかりよく感じました
ヴェガプロは悪く感じました
正直、あまり自信のない項目です
食い込みとの兼ね合いで滑ると感じている可能性があります
★★★総合★★★
⑧球持ち
シートとスポンジの硬さや食い込みやすさを合わせたうえで、どれぐらい球を持てるかです
⑨シートとスポンジどちらが硬いか
これは打って確認します
食い込みやすいければスポンジが柔らかいと判断されるので実際の硬度とはあまり関係がありません
シートのほうが硬いラバーは
シートのほうが柔らかいラバーは
ロゼナ、ヴェガアジア、テナジー64など
ライガンは自信ないですがこっちな気がします
G1は厚だとシートのほうが柔らかく感じますが特厚だとシートのほうが硬く感じます
【まとめ】
食い込みがよくても飛び出しはまちまちだったりします
最終的には②③⑥あたりを総合して⑧の球持ちを判断しているんだと思います
⑨は構造などで決まりますが、これによってラバーの向き不向きが違ってくるので"前陣向き"や"バック向き"などの使い方の話につながるんではないでしょうか
つまり…厚さもラケットもまちまちのレビューよりも、ラバーの構造(つくり)に関する情報のほうが判断材料になるのでは?というお話で、なおかつそれは打ってみないとわからないよねというお話でした