すべてのラバーの基準となる「テナジー05」ですがこれを私のレベルで評価していきたいと思います
ちなみに知人が言うには私は立派な中級者らしいです
トップ選手を超上級者、大学のリーグ選手や県上位以上の高校生を上級者と考えると、中級者の端くれと言えなくもいのでしょう
私自身はまだ初級と中級の境目だと思っています
本題に戻りますが、05を木材5枚、7枚、特殊素材のインナー、アウターで試してみました
【ドライブ・メリット】
これはどのラケットをつかってもそうなのですが圧倒的にやりやすいのに合格点以上のドライブが出ます
ラバーというのは使いやすいほど回転量やスピードが劣る傾向にあります
逆も然り、いいドライブが打てるラバーは使いづらいものです
いいラバーというのはそのバランスがとれているラバーだと思います
05はまさにそれです
今更解説するほどのことではないと思いますが、スポンジ自身が球を持つ、食い込みがあるので前に振るだけで安定して合格点のドライブが飛んでくれます
軽く振っても入るのでラリー中に大きなテイクバックを必要としません
【ドライブ・デメリット】
残念なところはこの食い込みが良すぎるところです
フォア側の遠いところに来たボールを拾うとき、G-1やラクザであればシートに引っ掛けて擦っていれることができます
回転をしっかりかけ、面の向きで弧線をコントロールするので浅かろうが深かろうが思い通りに入れることができました
05を3ヶ月ほど使ってみましたが私はついにこれができませんでした
最終的には擦るのではなく、あくまでも後ろから前にインパクトすることで弱めのドライブとして入っていきます
そう、たしかに入ります
ただ、フォア側の遠いボールを手を伸ばして取るというシチュエーションは
「時間を稼ぎたい」「カウンターされたくない」
という場面が多いです
ですから先程のような擦るドライブで時間を作りたいのに05だとどうしても普段のドライブと同じ軌道で、さほど回転量もないドライブになってしまいます
ラバー自身がオートで入れてくれる性能が欲しい球質の邪魔になっているのを感じました
【サーブ】
軽くインパクトする分にはあまり変わりません、特別ブチ切れが出せるわけでもないです
ただ強く当てると暴走しました
予想以上に浮いたりぶっ飛んでいきます
これは05を使っていてなるという人とならないという人がいました
インパクトの仕方の違いかもしれません
【レシーブ】
フォアに貼るのでフォア前が難しいです
何でもない球を意外とミスしたりしました
ツッツキぐらいインパクトがはっきりしていれば問題ないですが、ストップなどのような弱いタッチで打とうとするとミスが大きくなりました
【テナジーに合うラケット】
正直人によると思いますし、◯◯に合うラケットという表現はあまり好きではないのですが、あえて挙げるとするならインナーの特殊素材です
スプリングスポンジの構造上、食い込んだ感触をはっきりと体感できるようにラケット側をほどよく硬くする方がいいと思います
特に厚を使う人は木材5枚だとどうしても打球感がぼやけてしまうと思います
少し硬めの板の木材ぐらいがいいかなと思います
そういう意味でも、初級者には向かないと思います
【総評】
やはりいいラバーですがデメリットもあります
それほど苦労しなくてもいいドライブが安定します
逆に言えばいいドライブしか入りませんし、全部のボールが似たようなボールになります
球質の幅は狭く、変化は弱いです
実際、私もテナジーにしてからドライブが取りやすくなったと言われました
最近のラバーの高性能化を考えると、その自分のドライブの質を失ってまで使うラバーではないなと感じました(なにより高い…)
酷評に聞こえなくもないですが、安定感に限ればこれに並ぶラバーはありませんし、明らかに他のラバーとは構造が違います
一度使ってみる価値のあるラバーだとは思いました