ラケットとラバーの組み合わせに自分の振りが合わさったとき、ドライブの軌道をイメージできるというのはとても大事なことです
小中学生はどう打つかとか、強く打つことにこだわる人が多いです
もちろん大事なことですが、私は同じぐらいどこに打つかとどんな軌道で入るかのほうが大事だと思います
むしろフォームをどれだけ安定させても入らない軌道で打ってれば意味がないです
台の横から見たときに、自分のドライブがどのような弧線を描いて、台のどのあたりに落ちるのかを考えているのといないのとでは大きな差があります
例えば、以下が木材5枚にG-1を使ったときの軌道だとします
木材が球をつかみG-1のグリップ力を最大に引き出すので、すぐ上に上がります
これを木材7枚や特殊素材などの弾むラケットにするとこうなります
G-1のグリップ力を活かす前にラケットが飛ばしてしまうので弧線の頂点が奥になり、同じスイングで振ると深くなりますがオーバーミスもしやすくなります
この程度は人によるので、オーバーミスが多い人は当然ラケットを被せて打たなくてはいけませんね
では5枚のラケットに柔らかいシートのヴェガアジアやロゼナ、テナジー64であればどうでしょう?
直線弾道のラバーは軌道に気を遣います
シートのグリップ力はそこまで強くないので上には上がらず弧線も低いですから、打点から落下地点の間に遮蔽物(ネット)がないように振ります
打点を下げるとネットにひっかかりやすくなりますし、
弾むラケットにするとこうなります
もちろんスピードアップしますがラケットの主張が強いとさらに弧線が出なくなるのでほとんど直線になります
打点を下げると台に入るための高さがとれずミスが増えます
ほんの少し面がズレただけでオーバーやネットミスしてしまうので扱いは難しいと言えます
もちろん打ち方で多少変わることもあると思います
あくまで一例ですが、撮影などして自分のドライブの弧線の高さを一度考えてみてはどうでしょうか?