卓球のラバーにはスポンジの厚さがあり、メーカーによって多少の差はありますがほとんどの裏ソフトラバーは
"中" "厚" "特厚"
がメインになっています
厚いほど上級者向けと言われており、弾みます
本来はもう少し掘り下げたいのですが考え始めるときりがないので割愛します
さて、初心者の皆さんは先生や先輩からこんな言葉を聞いたことはないでしょうか?
「初心者は中でいい」
卓球界で、さも真実であるかのように語り継がれる言葉です
多くの人はこれを聞かされて育ち、後輩たちにもそのまま伝えてきたことでしょう
一方でこんなことを言う人もいます
「最初からテナジー05でいい」
「最初から特厚でもいい」
とくに年配の方は顔をしかめる人も多いでしょう
しかしこれを100%間違いだと切り捨てるのはいかがなものでしょうか?
小学生のうちからクラブチームで練習している子たちは週数回・2時間以上、上手い人と練習するので上達も速いです
おまけに中高と卓球を続け、県の上位選手になる将来有望な選手も多い
長期間、濃密な練習をできる環境にあるのであれば最初から特厚を使うのもありではないでしょうか?
では部活動生はどうでしょうか?
部活は週5回程度ですが問題は環境です
顧問が素人の場合もありますし練習相手だってみんな最初は初心者です
クラブ勢と比べると明らかに非効率的
そんな環境で特厚やMAXを使ってボールをコントロールするのにどれだけ時間がかかるでしょうか?
部活は定期的に大会などがあり、そこでの結果が次の大会や翌年のシード権に影響する地区もあります
クラブ勢と異なり限られた環境で短期的に結果を出すことが求められる部活動生には段階的に技術習得ができる用具がふさわしいでしょう
最初はやはり定番ラバーの中から始めるのがいいと思います
厚以上だとやはり"擦る感覚"はどうにもつかみづらいですし、無理に擦ろうとすると変なフォームになる場合もあります
では、それを卒業したら?
基本的な技術ができ、試合でドライブを打つのが当たり前になってきたら?
試合が形になってきたら?
これらを総合的に考えて私がオススメする厚さは
フォア:厚 バック:中〜厚 です
上達の速い人は1年生の後半に、遅い人でも2年生の夏頃にはこの厚さにしてもいいと思います
バックが厚かどうかはその人の実力やスタイルにもよるでしょう
目的に応じて適切な厚さを選びたいですね