一昔前であれば、タキネスチョップやモリストDFが定番でした
私もセルロイド時代から使った経験がありますが、非常に柔らかく最初に貼るには悪くないかなとは思っていました
しかしプラスチックボールになって以降、その辺りのラバーを使っている中学生を見るとあまり快適そうには見えないことがあります
食い込みは良いものの球離れが遅すぎるので手首をこねるようなクセがついている
おそらくラバーの性能を実力が追い越してしまい、回転をかけようと球を持っている間必死にかけるためにやっているのでしょうが、プラボでは回転の"かけ損"になり、おまけに食い込んでいる間に相手の回転に負けて飛ばしてしまうこともしばしば…
切れる、切れないはともかく球離れを適度にコントロールできるラバーにしてあげることで安定できないかと考えました
試打用に使ったのは定番、VICTASの「松下浩二」
バック面もこれまた定番TSPの「カールP-4 特薄」
フォア面は私がカット用で使ったり、勧められた経験のあるいくつかのラバーで検証しました
以下、使用ラバー(すべて厚)とモリストDFを使う中学生の感想です
【ヴェンタススピン】硬度40度
回転量はあきらかに多い
球離れが少し早くなったのでロスしている感じはモリストより減少
サーブが速くなった
次のラバーとしてはなし
【ライガン】硬度42.5度
球持ちは良いのに適度な硬さで回転量と安定感のバランスが良い
安定感を損なわないでサーブもやや速く、回転量も上がった
特別球速は変わらない気がする
攻撃性能は上がったと思うが実用段階ではない
次のラバーとしてはあり
【GF T45】硬度45度
食い込む感触は◎だが、球離れが速すぎる
振り遅れると飛びすぎるのでややカットしづらい
回転量や後陣からのロビング、反撃はとても楽
ツッツキが飛びすぎて少し難しい
なれるのに時間がかかるが使いこなせないレベルではない
一番攻撃がしやすい
次のラバーとしてはあり
【ファスタークG-1】硬度47.5度
そこまで飛びすぎず、きちんと切れる
振り遅れる硬いのでとカットしづらい
サーブも一番切れて後陣からもロビング、攻撃ができる
硬いので振り切れないと辛く、不安定な体勢からは打てない
その後本人がフォアカット+オールラウンドな性能を求めていたためGF T45に決定
攻撃性能やロビング、フィッシュには非常に満足しているらしく、カットやツッツキの安定性など球離れで苦戦する部分は練習で補っていくとのこと
下がりすぎると飛距離が出なくなりカットが浅くなる
攻撃性能が欲しい
後陣からカット以外で反撃もしたい
こういった要望はカットマンでも非常に多いのですがテンションラバーは種類も多くカットマンの意見でないと参考にもなりにくいです
私も今回中学生に使ってもらってみて予想とは違った感想が得られたので意外でした
今回試したラバーに限らず、他のラバーやラケットもカットマン向けは研究し甲斐がありそうですね